パラフィン表面におけるアルカリ金属原子の滞在時間分布の詳細を解明 Analysis of residence time distribution of alkali metal atoms on paraffin surface (Phys. Rev. A)

原子磁力計などに用いられるアルカリ金属原子の中に、スピン緩和防止コーティングに使われるパラフィンの表面での滞在時間が極端に長いものがあることを明らかにしました。Some alkali metal atoms have extremely long residence time on the surface coated with antispin relaxation coating.

詳細Detail: American Physical Society – Physical Review A (2021/12) Measurement of the temperature dependence of dwell time and spin relaxation probability of Rb atoms on paraffin surfaces using a beam-scattering method ビーム散乱法を用いたパラフィン表面上のRb原子の滞留時間とスピン緩和確率の温度依存性の測定

本研究は、大学院工学研究院先端物理工学部門の浅川寛太助教と畠山温教授、工学部物理システム工学科の西川国洋氏(2020 年 3 月卒業)、小熊優樹氏(2020 年 3 月卒業)、大学院工学府物理システム工学専攻の田中祐太朗氏、上村健太氏、大学院工学府応用化学専攻の松坂騎弘氏(2021 年 3 月修了)、大学院工学研究院応用化学部門の臼井博明教授による研究グループによって実施されました。


スピンとは、電子や原子などの粒子が持つ、磁石のような性質。古典的には粒子の自転運動のようなものとして解釈される。

テトラコンタン表面におけるRb原子の滞在時間 Residence Time of Rb Atoms on Tetracontane Surface


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